「樹くん、おはよ。」

「おはよ。」

「おはよー、樹。」

「あー、おはよ。」

俺の朝はだいたいいつもこんな感じだ。

「樹ばっかモテてずるいよなー。」

そう言ってきたのは
小学生からの親友の佐伯 涼太(サエキ リョウタ)

「お前だってこの間女の子に告白されてたろ。」

「あれはお前に手紙渡してくれって頼まれたの。」

「ふーん…捨てとけ。」

「そう言うと思った。」