ルルはフラフラと歩いては床に座り込むを自分の部屋で繰り返していた。
お医者さんから言われたこと出来るようにならないと・・・。
ルルは壁に手をついて立ち上がる。
すると、部屋のドアが開いた。
「ルル、」
ユエが入ってきた。
「おかえりなさい、ユエ」
「ただいま。ルル・・・ルルの両親と言う者がルルに会いたがっている。」
「・・・ぇ?」
ルル・・・の両親・・・・?
「数年前まで有力貴族だったが、最近は衰退している。」
「・・・・」
「・・・そして、これ。ルルの双子の妹らしい」
一枚の写真にはルルとそっくりな女の子が写っていた。
「・・・本当に?」
「わからない。あっちはかなり会いたがっているけど、どうする?」
「・・・・ルルは・・・」
家族に会ってみたい。
でも・・・・。
ルルの内心は揺れた。
「少し会ってみる?」
「・・・ユエと一緒なら・・・」
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
約束の日。
ルルとユエはルルの家族が住む屋敷に来ていた。
「・・・」
ルルは何も言わずにユエにピッタリくっついている。
すると待たされていた部屋のドアが開いた。
「・・・・っ」
ドアが開いて見えたのはルルの両親らしき男女とルルに似た女の子。
「・・・顔をよく見せて・・・・」
女性が言う。
「そっくり・・・フランと」
「お姉ちゃん・・・?」
恥ずかしそうにフランはルルを呼ぶ。
ユエはその様子を冷静に見ていた。
「・・・ユエ様、今回は会わせてくれてありがとうございました。私達実は後悔していまして・・・」
ルルの父らしき男性がユエに頭を下げる。
「いえ、」
ユエは笑顔で解釈をした。


