「う、うんん・・・少し怖かっただけ」
すると、ユエの眉が少しだけ下がる。
「本当に?そんな笑い方しないで」
そう言われてルルは初めて自分が無理矢理笑っていたことに気がつく。
「シャワー浴びてくるから」
「ルル・・・待ってる・・・本読んで・・・」
ユエはフワリと笑う。
「読みかけはどれ?」
テーブルに積まれた何冊もの本。
「青い本・・・」
ユエは本をとるとベッドの横のランプを付けた。
ルルはユエから渡された本を開く。
「ありがとう」
ユエはルルの頭を撫でる。
ルルは本を読み出した。
・・・
・・
・
バスローブのユエは部屋のドアを開けた。
ルルが真剣に本を読んでいる姿にユエは笑う。
「ルル・・・」
「ユエ・・・」
ルルはニコリと笑う。
ユエはベッドに張り込む。
「ユエ髪濡れてるよ?」
「あ?あぁ。ルルを待たせたらいけないと思ってね」
「・・・ぇ・・・そんな・・・いいのに・・・」
顔が熱くなる。
「ふふ、ルルは可愛いね。」
フワリと抱き締められる。
ユエの良い香りがする。
ドキドキと心臓がうるさい。
「ユ、ユエ・・・ぁ、あの・・・」
「何?」
頭を撫でられていると安心する。
「怖くない?」
「え・・・」
ユエはルルが怖くないようにこうしてくれるんだ・・・。
「ユエありがとう・・・」
ルルはユエにくっついた。
ユエはずっと頭を撫でてくれた。


