血が吸えない吸血鬼。




「・・・ろ・・・起きろ・・・起きろ!!」



バシン!!



傷みにルルは瞳を開ける。



そこは知らない場所だった。



沢山の出来損ないや劣化した吸血鬼がいる。



「今日から入る奴隷だ。」



ドン!と背中を押された。



・・・奴隷・・・。



前にいた場所とは違う奴隷の働き場所らしい。



「それでは、作業に戻れ!!」



管理者が言うとゾロゾロと持ち場に戻る奴隷たち。



「お前もだよ!!」



ひとつミシンの前に座らされる。



ここは男女で違うことをするらしい。



女はひたすらミシンで服を縫う。



薄い布のワンピースと薄い靴。



窓の外は吹雪いている。



すきま風が冷たい。



・・・私・・・死ななかったんだ・・・。



ルルの長かった髪は肩で切り揃えられていた。



何時間も何時間もミシンを動かすと部屋の中に鐘が響く。



それを聞いた奴隷は立ち上がり動き始める。



ルルもそれをみて着いていく。



次は今まで縫った服を洗うらしい。



氷水のように冷たい水で服を一着一着洗う。



冷たい・・・。



指先の感覚がなくなる。



パシン!



どこかで鞭で叩かれる音がした。



洗う作業をまた何時間もすると鐘が響く。



奴隷は立ち上がり歩いていく。



ついた場所は食堂だ。



硬いパンと冷たく味の余りしないスープ。



「・・・」



それをただ黙って食べる。



・・・。



食べ終わるとゾロゾロと部屋に入る。



大部屋で雑魚寝するらしい。



部屋に入ろうとしたルルは管理者に腕を掴まれた。



「お前の仕事はまだあるだろ?」



ネットリ笑う管理者にルルは恐怖を覚える。



引きずられて入れられた部屋には管理者がたくさんいた。



体が震える。



何をされるかだいたい分かっている。



嫌。・・・嫌だ・・・。



たくさんの腕に捕まれ動けなくなる。



首筋に牙が刺さる。



痛い痛い痛い。



笑いながら血を貪る管理者。



・・・
・・




ドサ。



ルルが開放されて部屋に入れられたのは朝方だった。



うまく体に力が入らない。



視界が霞む。



泣きはらした瞳は力なく綴じた。



少しして部屋に鐘が響く。



起床の時間だ。



動かない体を無理矢理動かす。



食事をして、また仕事はが始まる。