前にルルは不思議に思ったことがあった。
こんな優しいユエが奴隷管理職なんてどうしてだろう。
・・
・
優しいユエ。
そんなユエがこんなに変わってしまった。
冷たく笑いながら残酷だ。
どうして。どうして。どうして。
ガタガタ震えながらルルはそう思う。
「!!」
首筋に牙が刺さる傷み。
血が吸われていく。
ルルの瞳から涙が溢れた。
神様・・・ルルが悪いことした・・・?
だから・・・こんなことになったの?
ジュル。
血を啜る音が響く。
ああ・・・死んじゃう。
優しいユエに酷いことをさせている。
やっぱり奴隷は生きる価値すらないんだ。
ルルが重たくなってきた瞼を綴じた。
「ユエ!!!?」
ユエの体は引っ張られてルルの首筋から牙が抜ける。
ゴロリと意識のない人形のようなルルは床に転がる。
「お前!!何してるんだよ!!ルルだろ!」
タオがユエに言う。
ジルバがルルに駆け寄る。
全てを冷たく見下すユエの瞳は紅く少し笑う。
「そんな奴隷いらない。」
タオとジルバは瞳を見開いた。
「ユエ!!?」
歩いて行こうとするユエをタオが止める。
「・・・」
ユエは制止をふりきり歩いていく。
「ユエ・・・あの時以上だろ・・・」
タオの言葉が小さく廊下に落ちた。
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・


