血が吸えない吸血鬼。




前にルルは不思議に思ったことがあった。



こんな優しいユエが奴隷管理職なんてどうしてだろう。



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優しいユエ。



そんなユエがこんなに変わってしまった。



冷たく笑いながら残酷だ。



どうして。どうして。どうして。



ガタガタ震えながらルルはそう思う。



「!!」



首筋に牙が刺さる傷み。



血が吸われていく。



ルルの瞳から涙が溢れた。



神様・・・ルルが悪いことした・・・?



だから・・・こんなことになったの?



ジュル。



血を啜る音が響く。



ああ・・・死んじゃう。



優しいユエに酷いことをさせている。



やっぱり奴隷は生きる価値すらないんだ。



ルルが重たくなってきた瞼を綴じた。



「ユエ!!!?」



ユエの体は引っ張られてルルの首筋から牙が抜ける。



ゴロリと意識のない人形のようなルルは床に転がる。



「お前!!何してるんだよ!!ルルだろ!」



タオがユエに言う。



ジルバがルルに駆け寄る。



全てを冷たく見下すユエの瞳は紅く少し笑う。



「そんな奴隷いらない。」



タオとジルバは瞳を見開いた。



「ユエ!!?」



歩いて行こうとするユエをタオが止める。



「・・・」



ユエは制止をふりきり歩いていく。



「ユエ・・・あの時以上だろ・・・」



タオの言葉が小さく廊下に落ちた。



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