部屋のドアが開いた。



「・・・ユエ・・・」



「ルル、起きていたのかい?」



ユエが入ってきた。



ルルのベッドまで来ると、ニッコリ微笑んだ。



「体は大丈夫?」



ルルは頷いた。



「・・・背中・・・まだ痛いけど・・・大丈夫・・・」



ユエはルルの頭を撫でた。



「そうか。じゃぁたくさん寝て治そう」



そう言ってルルを寝かせた。



「ルル・・おやすみ。」



「・・・おやすみ・・・?」




・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・





それからルルはユエのおかげで背中の怪我も足首も治った。



「ユエ・・・!」



ルルは淡い緑のドレスを着て元気にユエに向かって走ってきた。



「ルル、おはよう」



ユエは優雅に笑う。



ジルバがルルの後に続く。



「今日から家庭教師を着けたから、頑張って勉強するんだよ?」


「うん!」



朝食を食べた終わって部屋に戻ると教師がやってきた。



「それでは、ルル様また終わったら参ります」



「うん」



教師の吸血鬼はルルを見て明らかに嫌な顔をした。



「・・・」



その顔をルルは見逃さなかった。



そうゆう顔は見慣れていたから。



「・・・お・・・願いします・・・」



教師は舌打ちをして椅子を引いて座る。