血が吸えない吸血鬼。




次の日。



ルルが部屋で本を読んでいると、いきなり部屋のドアが開いた。



「・・・だ、誰・・・?」



見たことのない男性が立っていた。



「さあ、立て。」



一人の男性がルルの腕を掴んだ。



「ルル様!」



ジルバが走って部屋にはいってきた。



「・・・ジルバ・・・!」



男性たちはニコリと笑う。



「これは上からの命令です。ただパーティーに連れていくだけです。安心してください。」



ジルバは男性たちを怪訝そうにみた。



ルルは知らない男性に挟まれて震えている。



「それでは、失礼します」



「ユエ様には、了解を頂いているのですか?」



男性は頷いてルルを連れていく。



召し使いのジルバは迂闊には手を出せない。



「あ・・・ジ、ジルバ・・・」



震えた声でジルバに助けを求めるルル。



「そんなに震えられると困りますね、悪いことをしているようで。」



そう言うと男性はルルにわからない言葉をかけた。



するとルルは瞳を綴じて崩れ落ちる。



「よっ。」



意識がないルルを抱き上げる。



「・・・人形みたいだな」



「そうだな。まさかユエ様がこのような女に夢中とは・・・」



・・・・
・・・
・・




「ん・・・」



ルルは目が覚めると知らない部屋に座っていた。



「・・・ここは・・・?」



不安でキョロキョロと部屋を見回す。



「やあ、似合っているね」



知らない声にルルはビクリと肩を震わす。