食事を済ませるとルルはまた抱っこされた。
「ルルに部屋があるんだ。好きに使っていい。」
そうして連れてこられたのは薄ピンクが基調になっていた部屋。
「・・・」
「ルルに召し使いも着けよう。ジルバ。」
ユエが呼ぶと一人の優しそうな召し使いが表れた。
「はい、お呼びですか?ユエ様。」
「ジルバをルルの専属召し使いにする」
「はい。畏まりました。ルル様、よろしくお願い致します。」
黒髪のジルバが深々と頭を下げた。
「・・・ルル・・・"様"いらない。・・・ルル・・・偉くないから。」
「すぐに慣れるさ。」
「でも・・・」
ルルをベッドに降ろす。
「ジルバ、後は任せる。」
そう言ってユエは部屋を出た。
「・・・」
「ルル様、お体がまだ癒えていませんので横になりましょう。」
「・・・は・・・はぃ。」
ルルは素直に従った。
ベッドに横になると、すぐに眠れた。
・・・
・・
・
次に目が覚めると夜だった。
「・・・・」
広い部屋にはルルしかいない。


