なんだろう・・・これ。
封が閉まっていない。
お仕事のものだよね。
ルルはそう思って廊下を歩き出した。
「ルル様、何をなさっているのですか?」
ジルバが気がついたら廊下にいる。
「ジルバ・・・!」
ルルはジルバのほうに走り出す。
すると、ルルは足でドレスを踏んでしまった。
「あっ!」
「ルル様!!」
廊下にドサッと転ぶルルの腕の中から封筒に入った書類がバラバラに廊下に散らばってしまった。
転ぶルルの周りの書類には1枚1枚に女性の写真が貼ってあり、写真の中で女性が動画のように喋り出す。
『ご機嫌よう。わたくしこそがユエ様に相応しい・・・』
『ご無沙汰しております。ユエ様のご婦人になるということで・・・』
あちらこちらから女性がユエに対する好意を伝えている。
え・・・?ご婦人・・・??
「ルル様、大丈夫ですか?」
ジルバがルルを抱き起こす。
「・・・うん。ジルバ・・・これ何?」
ルルはジルバに散らばる書類を指差す。
「・・・誰に渡されたのですか?」
「ユエのお友だちの人・・・」
「・・・ユエ様は婚約者が今居りません。結婚適齢期なのに恋人すらいないことに優秀な人材の子孫を残すことに躍起になっておられる皇族方のお考えではないかと・・・」
婚約者・・・。
そっか・・・ユエは誰かと結婚するんだ・・・。
ズキンと胸の奥が痛む。
「・・・書類集めなきゃ」
ルルは書類を集め始める。
綺麗な女性がたくさんいる。
「ルル様、私がやりますので大丈夫です」
「でも・・・私が散らかしたから」


