ユエにふんわりと抱きしめかえされる。




「無理しなくていいから、ゆっくり治して」




「・・・うん」




ユエが離れようとした。




思わずルルはユエの服を掴む。




「・・・」




ルルは慌てて手を離す。




「ごめんなさい・・・」




ユエが笑う。




「甘えたいならそう言えばいいんだよ」





ユエがルルの髪を撫でる。




「ユエ・・・」




ルルはユエの手を握る。




「・・・こうしてていい?」




「もちろん」




ルルは遠慮気味に笑った。




それからユエはルルが寝付くまで髪を撫でていた。