痩せて青白い顔のルルが初めてユエを見た。
怯える紅い瞳。
「・・・・」
ルルの紅い瞳には光りがなかった。
「ジルバ!!医師をすぐに呼べ!!」
「はい!!!」
ゴホゴホと咳は止まらない。
手から溢れる血がユエの服を紅く染めていく。
脚が震えて力が入らなくなったルルと一緒にユエは床に座り込んだ。
しばらくすると、ルルは意識を飛ばした。
ユエもルルもルルの血で血まみれだった。
・・・
・・
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「・・・これは酷いわ・・・」
ルルの意識がなくなったすぐ後に女医がやってきた。
ルルの外見を見てまずそう言った。
「・・・こんなになるまで我慢して・・・」
「ルルは・・・どうして・・・」
ユエが聞くと、女医が答えた。
「過度のストレス。少し考えを読ませてもらったけど、恐怖感がこの子は強いわ」
「・・・恐怖感・・・?」
「起きたら話しを聞いてあげなさい。あなたがね。」
女医は薬をつくると帰っていった。
・・・・・
・・・・
・・・
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