そのジュースはルルと言う果物から出来ていた。



「ルル。君の名前はルルにしよう。」



「・・・ルル・・・。ルル・・・」



ルルは嬉しそうに笑った。



「ルル、食事をしようか。」



そう言うと、ルルを抱き上げたユエ。



「・・・ルル・・・歩く・・・」」



「足首がすごく腫れているから歩くのは辛いだろう?」



着たことも見たこともない綺麗な空色の服を着ていることに初めて気がついたルル。



「・・・」



部屋から出ると召し使いが長い廊下にたくさんいた。



「・・・ユエ・・・恐い」



召し使いが好奇な目でルルを見た。



ルルは瞳を見るだけで出来損ないとわかるからだ。



「・・・気にしなくていい。ルル。」



少し冷たい声。



ルルは大人しくすることにした。



ひとつの部屋に入るとルルは見たこともない食べ物ばかりが綺麗なテーブルに並んでいた。



「・・・これ・・・」



「好きなだけ食べるといい。」



そう言ってルルを椅子に下ろした。



その隣りに座るユエ。



ルルは少しずつ食べた。



知らない美味しい食べ物でルルは終始驚いた。