パンパンと渇いた音が響く。
ピストルの弾が吸血鬼の心臓を貫いた。
そして灰と化した。
「ルル!!!!!」
吸血鬼を打ったのはユエだった。
「・・・」
何も着ていないルルをマントで包む。
「ルル・・・!!!!」
ユエはルルを抱きしめた。
・・・・
・・・
・・
・
「・・・」
ルルが瞳を開くと見覚えのある深緑のベッドの中だった。
「・・・・・・」
体中がすごく重くて動かなかった。
「すー・・・」
隣の存在に気がついても姿を確かめることが出来ない。
・・・ユエ・・・?
「・・・!!??」
ユエだと思うて隣にいれなかった。
重たい体を無理矢理動かしてベッドから起き上がるとベッドから転がり落ちてしまう。
「・・・ん・・・」
ユエがブラウンの瞳を開ける。
「ルル・・・!!」
すぐにユエはベッドから落ちたルルを抱き上げようとルルに近づく。
「どうして無茶をするんだい。まだ体中の血が足りないのに。」
「・・・・ルルは・・・・奴隷・・・・近寄らないで・・・・」
掠れる声でルルは言う。


