元気になったルル。
でもユエは気に入らなかった。
ルルが少し距離をおいていたからだ。
話しかけても近いても瞳を反らしたり、ジルバジルバと離れていく。
「・・・」
一人でユエが書斎で仕事をしていると少し眠くなった。
ソファーにドカリと寝転んで瞳を綴じた。
・・・
・・
・
「・・・ユエッ・・・!!!」
少しするとルルの声で起きた。
「・・・ルル?何だい、書斎に来るなんて珍しいね」
「・・・また・・・血飲んでないの?」
ルルの紅い瞳が潤む。
「・・・」
ユエは少し血を定期的に飲んでいた。
本当のことを言ってルルが怯える姿を見たくなかったユエは黙りこんだ。