血が吸えない吸血鬼。




すぐに、ユエが瞳を開かせた。




「っな・・・!!??」




すぐに女の人の首筋から牙を抜いた。




「ユエ・・・血を飲んでも瞳が紅くならないなんて・・・」




タオが言った。




「まだ血が足りていないわ。はやく血を。」




女の人がユエに触ろうとした時だった。




「・・・お前・・・、誰を刺した。」




女の人に言った。




「・・・え?」




「ここに来る前にどこで・・・誰を刺した・・・」




ユエの口調がいつもと違う。




「・・・じ、邪魔な小娘ですわ。ユエを苦しめていた」




「・・・邪魔な小娘・・・?」




ふとルルが浮かぶ。




「ルル・・・ルルを刺したのか!!!!??」




この甘い香りはルル・・・!!!!????




「退け!!!貴様ら・・・ルルを・・・!!!」




ユエは走ってルルの部屋に急ぐ。




ルル・・・ルル・・・。




バタン!!!と扉を開けると部屋の真ん中で小さく倒れたルルがいた。




周りは血の海だった。




「・・・っ!!!!ルル・・・!!!!」