タオがそう答えた時にはルルはタオにお姫様抱っこされていた。
「・・・っえ・・・」
タオの黒い瞳がルルを映す。
・・・この子供のどこがいいんだ・・・。
まぁ、味見しておくか。
ルルをベッドの上に寝かせた。
「ユエがあんなにハマるのは血が美味いのかな?」
ルルが恐怖に染まった。
首筋をタオの舌が這う。
「・・・・ゃ・・・・やだ・・・・」
紅い瞳が恐怖に震える。
タオは味わうように首筋に舌を這わせる。
ルルは恐怖から声が出なくなっていた。
ただ体が大きく震えて怯えていた。
「・・・・た・・・すけて・・・・」
「何故助けを呼ぶ?」
つー、と首筋に舌の這う感覚。
「・・・ぁ・・・・・っあ・・・」
言葉がでない。
怖い怖い怖い。
紅い瞳から大量の涙が溢れ出る。
「・・・ここら辺かな。」
甘い首筋。
恐怖に染まるルルはタオに押さえ付けられていて身動きが出来ない。
首筋に刺さり込みそうな白い牙が見えた。
全てが無理矢理された吸血を思い出させた。
「・・・・・・・・・・」
口がパサパサと渇く。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
これ以外考えられなくなっていた。
すると、バタン!と大きな音をたてて扉が開いた。


