『あ…え…と…はい』


直球な質問にしどろもどろ
になりながらも頷く私


彼は黙ったまま
喋ろうとせず私は不安になってしまった

わかったから断る言葉を
考えてるのかなって





『…駄目です』


『へ?』


駄目…?ですか…

あ…きっと僕を好きにならない
でくれと言ってるんだ…



『ごめんな…さ』


『絹川さん!』


言葉を遮られ私は少しびくっと
して彼を見た

まっすぐ見られる目に
私は逸らさないように必死


『僕を…好きになってはくれませんか?あなたの幸せを…夢を…叶えるように頑張りますから!』


『……え!?』


『あ…すみません。そんなのムチャクチャですよね』


彼は少し寂しい顔をして俯くと
ため息をもらし前を向いた


私は何が起きたかわからず
頭の中で整理し考えた

何回考えても
嬉しいことにしか考えられず
私は


『好きです…あなたが』


気づいたらそう言っていた