小さい頃はよく夢を描いていたもんだ


女の子なら誰しもが
一回は口にする言葉


好きな人のお嫁さんになりたい

って。


私もその一人だった
大きくなったら自然に
恋ができるものだって
お嫁さんになれるものだって


好きな人と手を繋いで
好きな人と毎日ラブラブで
幸せな時間に包まれていて…



でも
今となれば
馬鹿な夢を描いてたって
思ってしまうようになった


現実は…。



『絹川さん!これコピーしといてね~』


『あ~はい』


『絹川さんこれもついでによろしく頼むよ』


『はい!』



上司や先輩にこきつかわれる
何の夢もないOL