あれ…
もしかして俺って…


『でも!付き合いたいとか…そんなわがままゎ…』


『なぁ…俺と目があったらどうなる?』


『え?…恥ずかし…くて…じっと見てられないかな』


顔を赤くしながら
チラッと見ては逸らす相澤


『俺が女と話してたら?』


『…嫌だなぁ』


『じゃあそうかもしんない…俺も』


うん
多分そうだ

俺が気づいてなかっただけで
もっと前からずっとずっと
相澤のことさ


『え?』


『俺も…多分好き』


『え!?うそ……夢?』


目をパチクリさせ
段々と赤くなる顔

じっと目を離さない相澤に
俺は何度か逸らしてしまった
けど
自分の気持ちに正直に
なってみるのも悪くないしな


『そっかぁ…俺がねぇ』


恋なんてありえねぇ
て思ってたのに
部活バカな俺が恋か…


『う…上田君…彼氏…?』


『違うの?』


『そ…あ…ありがとう!』


ニコッと赤くした顔で
笑った相澤を
可愛いと思った俺

だけど本当はこんな
余裕ないなんて
相澤には内緒だ




~sweet pupil~