『あ、私もう帰らなきゃ上田君まだ居るの?』 時計を見上げ 鞄を持ち立ち上がる 俺もつられ時計を見る 特に用事もない俺 『ん、進路表出したら帰る』 『そっか、じゃあね?』 『ん』 いつも通りのそっけない 返事にも笑顔で返す相澤 俺はまたもや目線を逸らす それから数分後 担任に進路表を渡し 校門へと向かう 『…たし……なさぃ』 校門をくぐり抜け いつもの道を帰ろうとした時 微かに聞こえる声 当たりを見渡し 見つけたのは校門から遠くない 位置に居る相澤と男 なんだ? 彼氏居たんだあいつ