『さゆり、お前が大好きだ』


ドクン…

そう言われた瞬間
目が合う私


周りは
『さゆりって誰よ』

なんてヒートアップし始める

出ていけない…
てかついていけてない…


だって私だよ…?
有り得ない…


『さゆり~?どこ~?』


司会の真希が
当たりを見渡して探す

先輩はじっと私を見つめて離さない

耐えきれず
私はその場を離れてしまう


『さゆり!待って!』


耳に響く声
でもこんがらがった私は
もう分からず走ってる

後ろからだんだん大きくなる
声から必死に逃げてる


逃げ込んだのは生徒会室

会長の机の下に隠れる私


『さゆり…?』