『松原さん、これ頼んでいいかな?』


『坂月先輩!分かりました』


手渡されるプリント
表紙には文化祭について
の計画書の文字

受け取った瞬間に
触れた指に

ドキッ―…

と胸が高鳴る



『松原さん…?』


『あ!すみません』


笑ってごまかして
なんとか平然を装う


坂月先輩は生徒会の会長
私は一年生だから書記


『大丈夫?無理しないよにね』


私なんかを気づかってくれて
やっぱり優しいなぁ…

なんて思うけど
坂月先輩は色々な人に優しい


だから人気もあって
密かにファンクラブなんかも
あったりする