何度となく
見上げる夜空
季節の星座
真紀が開け放つた窓枠が フィルムの縁になり
度々
物思いに街の灯りを見つめる

あの灯りの中に
今夜も裕二が
身を潜めて居るのか
それとも
笑い声とともに
あの街の灯りを
灯して居るのか……

たまらなく
辛くなる……

たまらないほどに
やるせない思いでいっぱいになる…………


私の居た世界……


裕二と出会っう前から
私は、
あの灯りの中に居た。

裕二と出逢った場所


……私と裕二が
入れ替わってしまった
世界。


前に、
裕二が話して居たな。

【真紀がバイトしてる間、他の男が、真紀に触れてると思うだけで腹がたつ。時間に成っても店を出て来ない真紀にも腹がたった】


【今は、
その時の腹いせもある】って言われた時は、
唖然とし
返す言葉が無かった。

ちっちゃい男だなぁ…… ホント
男視る目が無さすぎたかなぁ……。


自分でも
わかっているのに……

わかっているのに……


……私は、
私成りに人脈を作り上げた世界だったのに……
いつかは、独立したいと 枕営業もしたことだって無かったのに……

初めて、
深い物を感じた相手、
……裕二が、
こんなにも
浅はかな考えの持ち主だとは
思わなかった……。

仕返しだよ、
なんて

馬鹿馬鹿しい。