「あれ?もしもし?」 「聞いてる~?真紀」
ゴメンゴメンね、ぼ~っとしちゃってた……。
「またぁ、裕二君は、 飲み会なの?
真紀、出ておいでよ! 籠の鳥なんて つまらな い!真紀らしくない」
……そうだよね。
私、らしくない。
裕二との同棲で、私の中に結婚への意識が強まった事は確かで。
私は独り完璧な妻像を作り上げ、徹していた。
お弁当は毎日手作り、 最低5品のオカズ。
今では、昼休みに誰もが 裕二のお弁当を見に来るほどだ。
身なりにもこだわりを持たせ、持ち物にまで気をつかった。
家の中でも 上げ膳据え膳 帰宅メールとともに温かい物を準備し食卓にあげた。
早い話し
尽くし過ぎたのだ
いつの間にか
当たり前になり
駄目男が出来上がった
『ちょっと 真紀!!』
え!
『あ、ごめん
……
なんだっけ?』
『迎えに行くから
でかけよう!分かった?! 命令ですヨ!』
……(笑)……。
ほんの一瞬前まで、
このドアの向こう側へ飛び出したくて居たのに…
大好きな まい の私を思う優しさなのに…
疎ましく感じてしまう……
一歩を踏み出す事が、裕二を裏切る様で……
私は裕二が『すき』
自分がされて嫌な事は
相手にしたくない…。
『…まい……。
ゴメン。
ゴメンね。
今夜は部屋に居るよ、
電話ありがとう、
嬉しかったよ。 』
『真紀…?
何時でも連絡してね、
明日から又バイト夜入るけどさ、昼間逢えるし、連絡はして!
……真紀が、心配だから……ね。』
寂しくなる程
優しい声で
まい は静に語りかけてくる
ありがと、 ありがとう
いっぱいになる気持ちが自分でも わかった。
『じゃあ、又ね。』
まい が電話をきる音を確かめて、私も静にボタンを押した。
裕二と暮らし初めてから殆ど夜に友達と遊びに出る事をやめた。
自然と友達も減って……
気がついたら、
裕二一色で
唯一 まい だけは
ずっと 変わらない大切な友達。
私をずっと
気遣ってくれる。
大切な存在。
ゴメンゴメンね、ぼ~っとしちゃってた……。
「またぁ、裕二君は、 飲み会なの?
真紀、出ておいでよ! 籠の鳥なんて つまらな い!真紀らしくない」
……そうだよね。
私、らしくない。
裕二との同棲で、私の中に結婚への意識が強まった事は確かで。
私は独り完璧な妻像を作り上げ、徹していた。
お弁当は毎日手作り、 最低5品のオカズ。
今では、昼休みに誰もが 裕二のお弁当を見に来るほどだ。
身なりにもこだわりを持たせ、持ち物にまで気をつかった。
家の中でも 上げ膳据え膳 帰宅メールとともに温かい物を準備し食卓にあげた。
早い話し
尽くし過ぎたのだ
いつの間にか
当たり前になり
駄目男が出来上がった
『ちょっと 真紀!!』
え!
『あ、ごめん
……
なんだっけ?』
『迎えに行くから
でかけよう!分かった?! 命令ですヨ!』
……(笑)……。
ほんの一瞬前まで、
このドアの向こう側へ飛び出したくて居たのに…
大好きな まい の私を思う優しさなのに…
疎ましく感じてしまう……
一歩を踏み出す事が、裕二を裏切る様で……
私は裕二が『すき』
自分がされて嫌な事は
相手にしたくない…。
『…まい……。
ゴメン。
ゴメンね。
今夜は部屋に居るよ、
電話ありがとう、
嬉しかったよ。 』
『真紀…?
何時でも連絡してね、
明日から又バイト夜入るけどさ、昼間逢えるし、連絡はして!
……真紀が、心配だから……ね。』
寂しくなる程
優しい声で
まい は静に語りかけてくる
ありがと、 ありがとう
いっぱいになる気持ちが自分でも わかった。
『じゃあ、又ね。』
まい が電話をきる音を確かめて、私も静にボタンを押した。
裕二と暮らし初めてから殆ど夜に友達と遊びに出る事をやめた。
自然と友達も減って……
気がついたら、
裕二一色で
唯一 まい だけは
ずっと 変わらない大切な友達。
私をずっと
気遣ってくれる。
大切な存在。

