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携帯音が鳴り響く


【まい】

『もしも~し!真紀~? 何してたの?出てこな い?』

まい のお誘いだ、 夜のバイト仲間だった まい とは 意気投合し今でも仲がいい。
まい は飛び抜けて綺麗な顔立ちで 一見ハーフの様な容姿は目を引く存在だ。

そんな まい にも悩みはあるもので、自分の顔が嫌いと鏡の前でよく変顔をしては 笑い合って居た。


昔、
『遠くで視ると美人だけど、近くで視ると変な顔だなぁ…』と

心も酒浸りなお客に言われた言葉がショックだったらしい。

私が言うのもなんだが、
私とまい は、

お互いに男性受けは良く、名前も一文字違いに加えて容姿が似てると噂になり、私的に 「まい」に似て美人だと言われる事が本当に嬉しくて居た。
そんな私をみて

【真紀の顔に成りたい】

とよく言ってくれていたが、どう考えてもあり得ない発想で、こんなに恵まれた容姿を持っても、コンプレックスがあるものかと不思議で成らなかった。


そんな私達だが、
互いに笑い合っい
悲しみに触れ合って
涙も流した

まい は、

私をいつも理解し

寄り添ってくれる

不思議と

元気をくれる

特別な存在。


…私達はよく似ている。
…………。

私達はよく似ているの。