夢の跡~はかなく消えて~


真紀の身体をつかい

脳裏には若い女裸体を創設し

疑似体験がしたくてたまらないのが

真紀には分かった……


『ちょっと!離れてよ! 眠いんだってば!!』


裕二を押し退け
キック
毛布をかぶり直す真紀。


『っ…冷たいなぁ!!
何なんだよ!!
したくないの?!
いいよ!ソファーで寝るから!!』


(願ったり叶ったりだ)


真紀をホットした
空気が包み込む。



……別れよう、

もう本当に限界だ…、

同棲も出逢ったことも
すべて間違いだったんだ

間違いなんだよ…。


何に私は、
二の足を踏むのかなぁ…

この次の行動が始まらない。


♪♪♪
真紀の携帯がメールを受信する。

【まい】
「真紀寝ちゃってる?
寝てるならいいんだ♪
今、家に着いたの、 またね。」


カチカチ…カチ…カチカチ…カチカチ…カチカチ
何かにとりつかれた様に一心に真紀はメール打ち送信キーを押す。


(もう、いいんだ、私は十分頑張ったよね)

送信完了画面に向かい
心の中で何度も呟く。



【まい! お帰り、お疲れさま!
私、……店に戻りたいんだけど、また、一緒に働きたいんだけど……。
このままじゃ、
駄目なの、
私、疲れたの………。 】


……その後、
幾ら待っても
まい からの返事はこなかった……。


……まい……?


…………まい。