「おはよう…」
「うわっ…姉さん怖っ!その髪どうにかしろよ!キモっ」
「こら明夜。美羽…今日入学式だろ?もう少し顔出していった方がいいんじゃないか?」
今日は高校の入学式。
私は家から少し離れた高校を受験した。
中学校では友達と呼べる人はいなかった。
昔からコンプレックスの顔は長い前髪で隠して制服だって着崩したりなんかしない。
白のソックスはスカートと同化しつつある。
「まじ引くんだけど…」
「放って置いて…」
「美羽お弁当。友達できるといいな!」
友達なんかいらない。
この3年間平和に暮らせたらそれだけでいい。
「行ってきます。」
こんな格好してるから周りからの視線は正直キツい…
でも顔を見られるくらいなら断然マシだ。
「なにあれっ…」
「だっさー…」
こわな会話にだってもう慣れた。
顔を見られたくなくて俯いて歩くうちに背中は猫背になっていつも何かから隠れるように歩いていた。
高校に近づくほど増える同じ制服を着ている人たち。
みんな可愛い…
ドンッ!
「キャッ!!」
「うわっ…ごめっ…」
考え事をしながら歩いていると前の人にぶつかってしまった…
「ごめんなさい!ごめんなさいっ!」
「お前さ藤波高校の生徒なの?」
急に出てきた高校の名前…
「そうですけど…」
「まじでっ?!だっせ~…その格好冗談?まじウケるんだけど(笑)」
何なの?!この失礼な人!!
「まじ冗談でもガチやばいよ~。着替えてからきた方がいいんじゃね?」
そう言って去っていった…
「うわっ…姉さん怖っ!その髪どうにかしろよ!キモっ」
「こら明夜。美羽…今日入学式だろ?もう少し顔出していった方がいいんじゃないか?」
今日は高校の入学式。
私は家から少し離れた高校を受験した。
中学校では友達と呼べる人はいなかった。
昔からコンプレックスの顔は長い前髪で隠して制服だって着崩したりなんかしない。
白のソックスはスカートと同化しつつある。
「まじ引くんだけど…」
「放って置いて…」
「美羽お弁当。友達できるといいな!」
友達なんかいらない。
この3年間平和に暮らせたらそれだけでいい。
「行ってきます。」
こんな格好してるから周りからの視線は正直キツい…
でも顔を見られるくらいなら断然マシだ。
「なにあれっ…」
「だっさー…」
こわな会話にだってもう慣れた。
顔を見られたくなくて俯いて歩くうちに背中は猫背になっていつも何かから隠れるように歩いていた。
高校に近づくほど増える同じ制服を着ている人たち。
みんな可愛い…
ドンッ!
「キャッ!!」
「うわっ…ごめっ…」
考え事をしながら歩いていると前の人にぶつかってしまった…
「ごめんなさい!ごめんなさいっ!」
「お前さ藤波高校の生徒なの?」
急に出てきた高校の名前…
「そうですけど…」
「まじでっ?!だっせ~…その格好冗談?まじウケるんだけど(笑)」
何なの?!この失礼な人!!
「まじ冗談でもガチやばいよ~。着替えてからきた方がいいんじゃね?」
そう言って去っていった…