「高木、梢ちゃんだよねぇ?去年隣のクラスだった…!


一年間、よろしくねっ♪」




2年生になったばかりの4月。


クラス替えで仲のよかった子と離れてしまい、人見知りな私は友達が出来るか不安だった。


「冴…ちゃん、だよね。こちらこそ、よろしくね!」


そんなときに、“児玉 冴”(こだま さえ)…彼女が話しかけてきてくれ、ホッとしたというか…、すごく嬉しかったのを覚えてる。





あの頃の私は、多分彼女を尊敬してた。



今思うと吐き気がするけど、



確かに彼女は、明るくて優しくて可愛くて、誰にでも平等で…






私はちゃんと、




好き





だった。