誘惑カレシにご注意を。


なんでこんなことに…



あたしはただ…



「やっぱアンタ可愛いね♪」



そう言ってあたしの頬に手を添える。



あたしの身体には無数の鳥肌。



寒くもなんともない。



怖くて怖くてたまらない。



額には冷や汗。



手のひらもびっしょりだ。



ニヤッと不気味な笑みを浮かべる。



嫌だ。



そんな目であたしを見ないで…



時間が経つにつれ不安が増す。



男の人があたしの首に顔を埋める。



ゾクッ――…



男の生温い吐息があたしの首にかかる。