「あのふたりなんだったんだろうね…??」
「さ、さぁ~」
あたしたちはさっき起きたことに対して話していた。
朝っぱらから大声で名前を叫ばれたこと。
まぁあたしたちも叫んじゃったんだけどね??
あのあとふたりが去ると、すぐに女子の大群も去って行った。
まぁ目的はあのふたりだっただろうしあたりまえか。
あたしたちはと言うと。
頭の機能が停止しちゃったみたいにただそこに立ち尽くしてたの。
そしたら急に左ひじに痛みが走ってケガしてることに気づいて…
それでいまは保健室。
先生はいなくてどこに何があるかわからないまま適当に垢音に手当てしてもらっている。
「ケガしてたなんて…気づかなかった」
「美桜…あんたどんだけ鈍感なの??」
消毒をしてもらいながらそんな嫌味を言われる。
鈍感ぢゃないもん。
