声がする方向を向くと女子の中にあきらかに男子のし身長の人が頭だけ見えていて。



その人が通るとこは女子たちも綺麗に道をあけていて。



一体なにもの?!



あたしと垢音が顔を見合せ頭にはてなマークを浮かべる。



またものすごい人が来そうだよ…



そんな予想は的中し、



「ひーろーとー♪」



あたしたちのところまでたどり着いた彼は後ろから中川に飛び付く。



中川は嫌そうな顔をして首に絡まっている彼の腕をどける。



だ、だれ??



「いちいちうっせーんだよ。健斗」



けんと??KENTO??



「「米沢健斗?!」」



あたしと垢音の声がきれいに重なった。



「おっ♪俺の名前知ってるの??しかもこんな可愛い娘たちに??嬉しいねぇ♪」