あたしは狂っていた。






「ねぇ、暇してるでしょ?
 ちょっと俺に付き合ってくんね?」


夜の街をあてもなくさまよっていたあたしに声をかけてきたのは、知らない男だった。




「どこに?」



「それはお楽しみって事で♪」




まぁぶっちゃけ暇だったし、ついていってやるか。