ビシャ 頭上から水が降ってきたように感じられた。 「やだー、あそこに濡れてる人がいるぅ。マジうざっ邪魔ー」 「学校来んな。死ね」 「可哀想だからァ、これで拭いてあげる」 亜子が私の頭にモップを押し付けた。ゴシゴシと。 「亜子超優しいぃ」 キャハハハッて下品な笑い方。 こいつら、頭イカレてるんじゃないの。 私は亜子に目を向けた。 「何?睨まないでよ。超キモッ」 「亜子かわいそー。こんな奴に見られてるなんてぇ」 テメらがそー仕向けたんだろ。 人をゴミ扱いして。