「とりあえず泳ぎに行くか。」

「うん。で、でも・・・。」

「どした?」

「あたし、水の中で足着かないと怖いんだよね・・。」

「そんな遠くまで行かねぇって。」

安心しろ、といわんばかり

あたしの頭を撫でる劉。

こうゆうとこばっかり優しい。

ホント、ずるい奴だ。

「んじゃ、ちゃんと水着きてこいよ?」

「わかってるわよっ!」

後でな、と手を振っていく劉を

ちょっとだけ口を尖らせながら見つめた。

優しいっての、撤回。

やっぱ意地悪な奴。