「わーっ!海だぁーっ!」

駅を出ると、目の前には

青い澄んだ海が広がっていた。

「ぷっ・・・。」

「な、何よっ///」

「いーや。可愛いなぁと思って。」

「もうっ。知んないっ。」

笑わなくったっていいじゃないっ。

「そう怒んなって。」

「・・・ふんっ。」

「悪かった、からかいすぎた。・・・だから、こっち向いてくれ。」

「・・・もう。」

そんな声で、言わないでよ。

劉はずるい。

そんな甘い声で、あたしに囁くんだ。

そんなことされたら

許しちゃうじゃんか。



「・・・許してくれた?」

「・・。もー怒ってないし。」

「さんきゅ。」

そう言ってきた、劉から

あたしは顔を逸らした。

頬が赤くなるのを、止められなかったから。