「何きょろきょろしてんの?俺よりいい男いた?」

「そ、そうじゃなくて!」

「じゃあ何?」

「ちゅ、注目されてるなぁと思って。」

「ふーん。」

劉は、どうでもよさそうにあたしから視線を逸らして

その後。

あたしに不意打ちでキスしてきた。

影が重なったのは一瞬。

でも

周りの女子大学生は

『きゃーっ』

と、小さな黄色い悲鳴を上げていた。

「な、何すんの!?」

「キス。見せびらかすなら、これくらいやんないと。」

劉は、面白そうに

笑っていた。

しかも、目ぇ赤いし。

何々?

何に本気になってんの?