「ほら、もっとこっち寄っとけ。」

「わわっ。いいって・・。」

「いーから。俺がおさえといてやる。」

あたしは背ぇちっちゃいから

吊り革に掴まるのも結構一生懸命。

そんな姿を見かねた劉が

あたしを腕の中に入れたのだ。

「俺が捕まえとけば、こけることもねーだろ?」

「ま、まぁね。」

で、でもさぁ

これってなんか

いかにも“リア充です!”みたいな感じで

恥ずかしくない?

周りの女子大学生達から

『あのカップル羨ましー♪』

とか、言われてんの

あたし達・・・だよね?