あたし達が、恋人同士になってから

2日が過ぎた頃。

事件は起きた。



「あれー?優奈ちゃんじゃないですかぁ。」

「ん?あ、鏡ちゃんっ。」

あたしは、劉と町に買い物に来ていた。

もうお昼だし、カフェに入ろうか

って言ってて

その向かった先で、鏡ちゃんに会ったのだ。

「あ、劉君も一緒ってことは・・・デートですか?」

「うん。」

あたしはコクンっと頷いた。

鏡ちゃんには、劉と付き合ってることは

言ってあるから、別に何も取り繕うことはなかった・・んだけど。

あたしは鏡ちゃんの隣に立っていた

男の人に驚いたんだ。

「と、隣の人って・・・。」

「私の彼氏、祥です。」

や、やっぱりーーーーーっ!

なんとなく、溢れるオーラが

妖っぽいみたいな。

にしても、

劉と同じくらいかっこいい!

金髪の髪

サラサラしてて、目は緑。

っていうか、深緑?

劉は赤で、

いつもは黒っぽい赤だから。

「・・・鏡、この人達友達?」

「はい。あたしの大事な友達です。」

「見えるの?」

「ええ。だから友達になれたんです。」

いつもよりももっと可愛い笑顔で

狐子に話しかけている。


「おい、優奈・・。アイツ・・。」

「鏡ちゃんの彼氏。狐子だって。」

「ふーん。」

劉はちょっとだけ難しい顔をしていた。