今まで、あたしとハルちゃん以外

同じものが見えるコは見たことなかったのに。

やっぱ、高校は広い!

「あのコ、何組かなぁ・・?」

「あたし達とおんなじ!同じ教室に入っていったもん!」

「ホントだ!」

やったーっ♪

と、廊下でテンション上がるあたし達。

だってだって、見えるんだよ?

あのコとなら友達になれる気がする!



~教室にて~

「優奈ー!おんなじクラスじゃん!」

「やっほー!」

「おっ!ハルも!?」

「そーよん♪」

中学校の時の女子友の何人かは

おんなじクラスだった。

よかったぁ・・・。

さっきの女の子は

自分の席で、読書してる。

なんか、ちょっとだけ・・・

紫っぽい・・・?

「ねね、あのコ。」

「わ、紫じゃん。絶対見えるコだって。」

“紫”っていうのは

オーラの色のこと。

同じ見えるもの同士が、見たときに

でるオーラをさす。

ちなみに、あたしは黒。

ハルちゃんは白。

「話しかけてみる?」

「よっし、行こう♪」

あたしとハルちゃんは、ノリノリで

そのコの席に向かった。