「どした?そんな嬉そーな顔して。」

「ん?あたしって、幸せだなぁって思って。」

ずっと会いたかった人がそばにいて

隣に並んで歩けてる。

そんなことでさえも

あたしは幸せに思えるから。

「そーか?ふつーじゃねーの?」

「その“普通”があたしの欲しかったものなの。」

「・・・そっか。」

劉は、何かわかったように

あたしに笑いかけた。