「皆、よく平気で通るなぁ・・・。」

見えてない人は、床から手が出てても

お構いなしにその上を歩く。

だって、見えてないもんね。

ある意味すごい。

「見えてると、そこはよけたいよね。」

「当たり前。掴まれるの、わかってんだから。」

喜ばしいことに、おんなじクラスになれた

あたし達は、

廊下をテクテク歩く。

下をよく見つつ、でも窓のそばには近寄らない。

どっから入ってくるか、わかんないから。

「あれ・・?あのコ・・・。」

「ん?どうしたの、ハルちゃん。」

「なんか、あたし達と同じ動きしてない?」

「・・・確かに。」

あたし達の前を歩く、みつあみをした女の子。

下を見ながら、何かをピョンピョン飛ぶようにして

教室へと歩いていた。

そして

決まってその下には、変なのがいた。

「「あの子もおんなじだっ!!」」