夢の中で見た君。

「・・・マジ?」

「うん。」

「・・やばい。今が世界で1番幸せかも・・。」

「お、大げさだって・・きゃっ!」

あたしが、笑っていると

いきなり劉に抱きしめられた。

強く、強く

劉のぬくもりが伝わってくる。

「ちょ、ちょっと・・・。苦しいってばぁ。」

「・・・もうちょっとだけ。」

「もー・・・。」

耳元で、劉のハスキーな声がきこえて

少しだけビクっとする。

か、顔が近いっ・・・///

「っと、優奈?お前、体温上がってね?」

「りゅ、劉のせいでしょ!?もー帰ろっ。」

「わりわり。」

今気づいたけど、道端でなにやってんだ

あたし達は。

リア充そのものじゃん。



「ふぅ・・・。ただいまぁ・・・。」

「ただいま。」

あたしだけじゃなくて、劉まで

ふつーに挨拶。

もう、マジで慣れてきちゃった。

「お帰り。お疲れ様。」

ニコニコした母さん。

あれ?今日なんかいいことあったのかな?

「母さん、どうしたの?なんかいいことあった?」

「きいてぇー。父さんがね、今日久々に食べに連れてってくれるって言ってるのよー。」

「何?いい年になって、デート?」

「うるさいわよ。・・てことだから、出かけてくるわね。」

「今から!?ちょ、夕食は!?」

「2人でどうにかして?」

もーっ!

そんなことだと思った。