「きょ、今日2回目なんだけど・・。」

「だ、大丈夫?」

「うん、ちょっと離れてて?」

「わかった。」

ハルちゃんはあたしが離れたのを確認すると

目を閉じて、身体に力をこめる。

一瞬だけ、白い光がハルちゃんを包んで

赤い血の手は、すぅっと消えた。

「ふぅ・・。今日は力使いすぎたぁー・・・。」

「流石ハルちゃん。相変わらず強いねぇ。」

「あんただって、出来るでしょーが。」

「まーね。」

あたし達は、こんなことばっかりたびたびあるもんだから

なぜか変な力が使えるようになってしまった。

いいのか、悪いのかだよね、ホント。

「ほら、ガッコー着いた。」

「わっ!学校はうじゃうじゃいるやぁ・・・。」

もしかしたら、中学より多いかも。

「「はぁ・・・。」」

2人して、門の前で溜め息。

高校生活も、どうやら困難ばかりのようだ。