「おい、優奈。起きろ。」

「んー・・?今日、休みの日だよー・・?」

「デート。行くんじゃねーの?」

「ぎゃっ!忘れてたっ!」

あたしはベッドから飛び起きた。

すると・・・

あたしの顔を覗き込んでた劉の鼻と

あたしの唇が軽く衝突。

「・・どした?おはようのキス?」

「ち、違うっ!ただの事故っ!」

あたしは朝にも構わず、ブンブン頭を振った。

「ぷっ、可愛い反応。」

「うっさいっ!」

着替えないといけないのに、

劉がいるから着替えられない・・・。

あたし、どうしたらいいんだろ?

「劉、ちょっと後ろ向いてて?」

「なんで?」

「着替えするから。」

あたしが言うと、素直に後ろを向いた劉。

・・・結構わかりいいじゃん。

「待ってて。すぐ終わるから。」

服にはこだわりないから、すぐ終わる。

「ん、おしまい♪」

「もういいか?」

「うん、いいよ。」

くるっとあたしのほうを振り返った劉は

顔を若干赤くした。

「・・・////」

「どうしたの?」

「・・・可愛い。めっちゃ似合ってる。」

「あ、ありがと///」

ここまで素直に褒められると・・・

流石に照れるよ。

「んじゃ、行くか。」

「うん。」

母さんは、まだ寝てるし

そーっとそーっと部屋から出る。


「っしゃ、行くか。」

「うん。」

人生初デートに出発です♪