次の日。

「んん・・?」

「お、起きたか?」

チョンチョンっと、ほっぺたが何かに突かれる。

「おーい、遅れっぞー?」

「んー・・・。知ってるってばぁ・・。」

起きないといけないのは、知ってるんだって。

でももうちょっとだけ眠らせてよー・・。

「ったく。お前がわりーんだからな?」

「ほぇ・・?」

突然近づいてきて、誰かの顔。

目が半分くらいしか開いてないから

誰かはわかんないんだけど・・・。

多分、劉。

「チュっ・・・。」

「っ!?な、ななな・・・。」

「おっしゃ。効果抜群。」

「ななな、なにしてんの!?」

「目覚めのキス。」

「ばかっ!」

人が眠ってるときに、キスなんかすんな!

しかも、昨日言ったじゃん

“キスなんかさせない”って!

話し聞いてた!?

「お前、早く行かねーと遅刻すっぞ?」

「ぎゃっ!今何時!?」

「8:20だけど・・・。」

「わぁーーーーっ!!」

あたしは大急ぎでベッドから飛び降りた。

今日は確実に遅刻だぁーーーーっ!

「って、なんでアンタまで制服!?」

「今日から俺も生徒だし♪」

「はぁーーーーっ!?」

あ、悪魔めぇ・・・

あたしはそんなことにも構っている暇はなく

劉と走って家を出た。