「・・・わかった。」

あたしはこくんっと頷いた。

ここまで言われたら、もうしょうがない。

あたしは、劉の言葉を信じる。



「劉、信じてるから。」

「あぁ、俺もお前を信じてる。」

劉はあたしに

「痛いかもしんねーから、寝とけ。」

と言った。

「朝起きて、いなくなってたら嫌だかんね。」

「わかってる。」

そう言った劉の目は

あまりに迷いがなく澄んでいて

あたしは目を閉じて

眠りについた。