「おい、優奈!」

・・・?

劉の・・・声・・・?

あたし、今ドコにいるんだろう・・・

劉は無事だったのかな・・・

劉に

会いたい・・・。




「優奈っ!?」

「りゅ・・・う・・・?」

「大丈夫か!?」

「うん、へーき・・・。」

身体はなんともない・・・はず。

だって、1振りしかしてないし。

あの時は無我夢中で

ただ必死に走りこんでいっただけだったし。

「・・・ごめん。」

「・・どうして劉が謝るの?」

「怖かったよな。・・マジでごめん。」

・・・こんなに落ち込んだ劉を見たのは

今までで初めてだ。

劉は悪くないのに。

劉がああ言ってくれたから

あたしは、死なずにすんだのに。



あたしが謝らなきゃいけないのに・・・。