【劉said.】

「「優奈!!」」

「優奈ちゃん!!」

優奈が連れ込まれたという場所をただただ呆然と見ていた俺達は

血まみれの優奈がいきなり戻ってきて

驚くことしかできない。



「アイツ・・・もしかして・・。」

「優奈ちゃん、使ったんですね。」

「「使った?」」

優奈の友達〔祥と付き合ってる奴な〕

の発言に

首を傾げる俺達。

「優奈ちゃん、祥君から小柄を貰ってたんですよ。」

「小柄・・・?」

「何ソレ。」

もう一方の友達は

どんなものかさえもわかってないようだったが・・・

何で優奈が小柄を?

アイツ、小刀なんか持ってたのか?

「ちっちゃい刀のことですよ、ハルちゃん。」

「そんなもの持ってたの!?あの子!」

・・・あぁ

俺も同感だ。

きっと俺にも黙って

隠し持ってたんだろうな。