な、なんでふつーの子にも見えてんの!?

「な、なんでここに・・・。」

「送ろうと思ったんだよ。」

「な、なんで?」

「昨日みたいになったら、困るだろ?」

当たり前のように、あたしの右手をとって

歩き出す劉。

あ”ーーーっ!

ハルちゃん達、置いてきちゃったじゃん!


「りゅ、劉?」

「なんだよ。」

「なんでふつーの子にも見えてんの?」

「あぁ、悪魔って、強い奴はふつーの奴にも見えんだよ。」

「へー・・。」

狐子とおんなじ感じか。

「・・・付き合わないからね。」

「知ってる。無理強いするつもりはねーから。」

劉は、

「安心しろ。」

っと言って、あたしの頭を撫でた。

なんか、ちょっとだけ懐かしかった。

「でも、好きになったその時は・・・。」

「その時は?」

「俺の女になれよ?」

ちょっとだけ本気になった

劉の目から、目が逸らせない。

劉は本気になると

目が赤くなるんだ。

「目ぇ、赤いよ。」

「コレ、本気って証拠。」

「知ってる。」

やっぱり。

そうだと思った。


「優奈はさ、綺麗になったな。」

「はぁ!?」

いきなり何を言い出すんだ、コイツ。

「今も可愛いけど・・。昔より綺麗になった。」

「・・・どーも。」

意味わかんない。

そうゆうことにしておく。

だって、劉の目を見たら

赤くなってるの、ばれちゃうから。