「どっして・・・そんなに優しくするのっ・・・。」

「優奈・・・?」

「あたし、劉を傷つけたんだよ!?なのに、どうしてっ・・・。」

「いいか?よくきけ。俺はお前が死んだら消えるかんな。お前しか俺にはいないんだよ。」

「なんで・・・。」

「んなの、ずっと好きだったからに決まってる。」

劉はそう言い切って

あたしに微笑んだ。

「だからさ、一緒に生きていこうぜ?死のうなんて思うなよ。」

「う・・ん・・・。」

あたしは、こくりと頷くことしか出来なかった。

もうでないかと思っていた涙が

再び瞳から零れはじめる。



どうして、死のうなんて思ったんだろう

あの時言ったのに

“劉と一緒に生きていく”

って。

どうして忘れることが出来ただろう

“ずっと劉の横を歩いていきたい”

ってあの気持ちを。